あの夏の日の匂いと記憶を。〜高橋しん・夏コミック特集です!
お盆も終わりですね。
皆さんも帰省や夏休みの旅行など きっと思い出沢山の夏をお過ごしになっていると思います。
事務所では「雪にツバサ」4巻の制作が一段落しましたので 皆さんと同じように発売日に書店様に並ぶ様子を楽しみにしつつ この週末は少しだけスタッフも夏休みをいただいております〜。
そして今の時期、夏休みが終わる前に是非お勧めしたいのが しんプレ発の夏の2作品!
「トムソーヤ」白泉社刊 と『SEASONS ─なつのひかりの─』小学館刊、です!
「トムソーヤ」は長崎の海辺の小さな街を舞台に 少年の「タロ」と女子大生の「ハル」が中心となって紡ぐ一夏の冒険物語です。
白泉社メロディさんで発表された読み切りシリーズ「トムソーヤ」の単行本化!!
名作「トム・ソーヤーの冒険」を新解釈で漫画化…という、しん先生が何年も前から暖めていた企画に、先生制作指揮のもとSHIN Presents!スタッフもプロットや設定などに参加し、皆で作り上げた作品です。
いつものしんプレ作品とはひと味違った「少女漫画」タッチな世界にもご注目ください。
『SEASONS ─なつのひかりの─』も富山と島根をモデルとした田舎町を舞台に、それぞれ1人の少女の、記憶と今をつなぐ軌跡の物語たちです。
小学館サンデーGXさんに掲載された夏の物語。表題作「なつのひかりの」、前後編で連続掲載させて頂いた「ヒミツキチ」二編を中心にカラーを含めて大幅描き下ろし。単行本エディションとしてトータルで再校正しました。
「なつのひかりの」は1通の同窓会の案内状からはじまったちょっと切ない夏の一日。
懐かしい仲間との久しぶりの再会とたくさんの思い出がつまった学校での、読めば昔の思い出に浸りたくなるようなお話です。
「ヒミツキチ」は、父の実家に帰省した幼い少女が迷い込んだ、バラに囲まれた古い洋館。そこで出会った不思議な少年とのヒミツを描いた、少女編。
十数年ぶり父の実家に帰省した大人になった少女の、バラのツタに閉ざされた古い洋館と、あの少年との再会を描く、邂逅編。
二つの話が対になって、幼い痛みと記憶の糸が優しく紡ぎ合わさっていく物語です。
このふたつの作品は制作当時から 皆さんが迎える夏ごとに何度も読み返して楽しんでいただける様な作品になればと願って描かれています。 基本、漫画は季節に関係なく楽しめるもので もちろんいつ読んでも面白いと思っていただけるように頑張って送り出していますが 作中と同じ季節にあわせて読むことで より作品世界にリンクしていただけるのではないかと… そんな読み方も是非お勧めしたいと思っています。
もう一つ!しんプレ夏のコミック番外編。
しん先生の連載デビュー作「いいひと。」でも夏のお話沢山ありますが、夏がメインの章「アキュエアー編」もお勧めです。
サラリーマンになるのが夢だった水泳部出身・新入社員の木田くんが主人公ゆーじの部下に。ところが配属された部署は入社前にイメージしていた部署では無くて・・!真っ直ぐ単純一直線の木田くんはサックリと重症の五月病になってしまい、その五月病は部全体を巻き込む自体に!木田くんを何とかする命令をうけたゆーじの解決策は・・・「徹夜で社則を調べたんですけど‥勝手に課を作ってはいけないとは書いてなかったので」「二人で「課」を作ることにしました!」
同じく新入社員の小鴨さんも巻き込まれて、業務時間外の「課」を通じて、やがて水と陸の境目を無くし「水をまるで普段の空気のように感じる水着を作ろう」を目標に定めていくゆーじ達。さらに多くの社内外の人を巻き込んで、やがてそれぞれに働くことの意味を、やはりそれぞれに、時に楽しく時に切なく、気付き思い出していくひと夏の物語・・。こちらもお勧めです!
>「いいひと。」文庫版9巻
>「いいひと。」文庫版10巻
>「いいひと。」文庫版11巻
しんプレではしん先生が北海道出身ということで 「北海道&雪&冬」というイメージの作品が多いと思われているようなのですが 「トムソーヤ」のように舞台も南国で夏の物語も沢山描かれているんです。 また春に小学館様から文庫版で発売された 「好きになるひと」「さよなら、パパ。」も 高橋しんワールドのまた別の一面を楽しんでいただけると思います。
この夏はロンドンオリンピックもあり 今は甲子園も白熱していますよね。
「好きになるひと」では体育会系(陸上)が舞台のお話が沢山ありますし 「さよなら、パパ。」は表題になった「さよなら、パパ。」が前後編あるのですが このお話がちょっとしたロードムービー的なストーリーで やはり夏におすすめの作品になっています〜。
まだこの作品達に出会っていない方には 是非この季節に手に入れていただいて ホワホワ〜っと楽しんでいただきたいな〜と思っています。
では、まだまだある夏の季節を、ぜひ「しんプレの作品」と一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです!
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