原画展が始まります。


 どうか多くの方にいらしていただいて、展示は私のイラストだけですが、「私の」というだけではなく、多くのイラストを描く人間が心を砕いて表現している、印刷では出ない一つ一つの絵に込めた「色」という気持ちを少しでも感じていただければ嬉しいです。

 明日から原画展 が始まります。

 全部で何十枚にも及ぶイラストを展示用に提供いたしましたし、販売用に数百枚もカレンダーにサインをさせていただきました。が、なんといっても目玉は「最終兵器彼女」第一話目の生原稿の展示でしょうか?
 私の生の原稿をお見せするというのは、公には編集さん、スタッフ、妻、取材を初め関係者様にお見せした以外は無いことで、非常に緊張しています。さらに、週刊の新連載のときからの読者様や、イラスト集をお買い上げくださった方はお分かりかと思いますが、当時、前半7ページ分はカラーでしたので、その分はカラーで展示していただいています。
 雑誌では、カラーの印刷というのは特別な場合を除いては四色分解という、赤、青、黄、黒の四色の網点の混ぜ合わせにより擬似的にフルカラーを表現しています。単行本の表紙やイラスト集、今回のメインであるカレンダーなどではそれに特色という発色にいいインクを1色〜2色混ぜていただくこともありますが、あくまで補助的なインクであり原画そのままの色を印刷で出すのはありえない事なのです。要するに読者の皆様には「本当の色」がここで初披露ということなんです。
 だから緊張しています。同時に、やっぱりうれしく思っています。

 どうか多くの方にいらしていただいて、展示は私のイラストだけですが、「私の」というだけではなく、多くのイラストを描く人間が心を砕いて表現している、印刷では出ない一つ一つの絵に込めた「色」という気持ちを少しでも感じていただければ嬉しいです。

 この原画展を開催していただくに際して、たくさんの方の作品にかける努力が実を結んだものと感謝の一言を添えさせていただきます。
 ありがとうございました。

 しん

Posted: 金 - 11月 28, 2003 at 06:24 PM        


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