313.震災半年。無償版「いいひと。」震災復興編・第7期限定リリース開始です。。。しん[0030NEWS(ニュース。)]
(2011-09-11 14:46:18) by しんプレ


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2011年3月に起きた東日本大震災から、半年がたちました。

震災への精神的な支援を目的に(株)小学館様の特別の許可を頂き、無償で公開させていただきました「いいひと。+…and I still remember.〜これから。」の第7期の限定ダウンロードを本日、開始させて頂きます。

被災された方、直接被災されなくても心が傷ついた方、不安定な原発の元で被害を受けつづけていらっしゃる方、今なお終わらない痛みと悲しみにお見舞い申し上げます。
震災から半年がたち、少しずつ復興に向けた被災地の方々やその周囲の方々の、力強い前向きなニュースも聞かれるようになってきて、単純に言えることではないとわかっていても、やはり嬉しく思っています。同時に、時間がたつことでの新たな状況の変化や、仕方の無い事とはいえ、どうしても震災の話題が、直接被害に遭っていない私どもの生活の周りから薄くなってきているのを感じます。私自身週刊連載や単行本、まだ形になっていないたくさんのお仕事に追われる中で正直に感じてきています。阪神・淡路の震災で被災された方に取材させていただいた時の「忘れ去られる事が一番つらい」という趣旨の言葉から始まったこの作品を、今後も、私自身への気付きも併せまして、作品のテーマ同様、震災からの節目節目で「思い出すこと」をテーマに公開して行けたらと思っています。

前回までの配信では、たくさんのダウンロード、リツイート、ご感想、そして何より、読んでいただきましてありがとうございました。
正確な集計はしておりませんが、初期の集計の結果から本編・副読本を合わせてミラーを合わせるとおそらく数十万の方にダウンロード閲覧して頂けたのかなと思います。
小さな漫画家の小さな作品に、皆さんで多くの力を与えてくださったこと。その事で、読まれた方の中で少しでも、前を向けた方がいらっしゃれば、嬉しく、誇りに思います。


ツイッターでも書きましたが、いつもは作品を出版関係の方や本屋さんから読者さんの元に届けて頂くのですが、今回はツイッターやwebを通じて、作品を「読者さんから」、そのお友達の方々に届けて頂きました。お手数をおかけしましたが、作家としてとても幸せな事だとも思っています。
この無償公開はβ版から支えてくださった読者の皆様のお陰です。一人では、あまりの震災の大きさに心が折れて、皆さんに見てもらうところまでもたどり着けなかったと思います。有り難うございました。
第一期公開時から、新連載や、単行本、シリーズ連載、読み切りの準備等沢山の仕事に追われ、pdfファイルのアップデートはバージョン1のままで進まず、悔しく思っていますが、おりをみてバージョンアップさせて行きたいと思いますので、長い目で見て頂けると嬉しいです。


この作品のあとがきにも書かせて頂きましたが、こんな時ですが、こんな時だからこそ、震災が起こってから描かれるものではなく、今現時点で、震災の復興に関するコンテンツを持つものとして。そして漫画を取り巻く環境が必ずしも良い方向には進んでいない時に、漫画家の先輩達が血のにじむ思いをして開いて下さった「こんな時にでも誰かに勇気をわける事が出来る、信じる」という、漫画が持ち得る道を途絶えさせぬよう、私の小さな一歩一歩ですが、重ねさせて頂ければと思います。


 では、この作品を、今は私の読者の方に。それと、もし漫画が好きなお友達で、日常の中震災の事が忘れられて行く、忘れて行く事に心が傷ついた方がいらっしゃいましたら、よろしければまわして頂けますか?小さな力の漫画家で申し訳ないのですが。

2011年9月11日 高橋しん


<画像:IIHITO-eq-hyoushi.jpg>無償ダウンロードはこちらの第一期配信のエントリーからどうぞ。

※上記のような性格の物ですので、今期無償配信は本日から一週間の限定配信を考えています。
作品のテーマ上、また震災後、節目節目で復興の状態を見定めつつ、その都度配信して行けたらと思っています。ご理解よろしくお願いします。

PDFが読む事の出来ない環境にある方は、申し訳ありませんが有償の書籍をお買い求め頂くしか、今は方法はありません。これは宣伝ではなく、PDFを読めない方への配慮としての一文です。ご理解頂ければ助かります。
>「いいひと。」11巻の小学館さま書籍情報・販売サイトへ(色んなサイトのネット書店へも行けます)

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