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2011年3月におきた東日本大震災から、一ヶ月がたちました。
震災への精神的な支援を目的に(株)小学館様の特別の許可を頂き、無償で公開させていただきました「いいひと。+…and I still remember.〜これから。」の第二期のダウンロードを本日、震災が起こった同時刻の4月11日14時46分18秒に、開始させて頂きます。
第一期配信では、震災から二週間という早い節目でしたが、たくさんのダウンロード、リツイート、ご感想、そして何より、読んでいただきましてありがとうございました。
サーバーがダウンしてしまい、即日ミラーからのダウンロードを優先に読んで頂いたことで、正確な集計は出来ませんでしたが、一週間の公開で、ダウンしたサーバー上のアクセスが本編・副読本を合わせて17万ダウンロード弱。ミラーを合わせるとおそらく数十万の方にダウンロード閲覧して頂けたのかなと思います。
小さな漫画家の小さな作品に、皆さんで多くの力を与えてくださったこと。その事で、読まれた方の中で少しでも、前を向けた方がいらっしゃれば、嬉しく、誇りに思います。
ツイッターでも書きましたが、いつもは作品を出版関係の方や本屋さんから読者さんの元に届けて頂くのですが、今回はツイッターやwebを通じて、作品を「読者さんから」、そのお友達の方々に届けて頂きました。お手数をおかけしましたが、作家としてとても幸せな事だとも思っています。
この無償公開はβ版から支えてくださった読者の皆様のお陰です。一人では、あまりの震災の大きさに心が折れて、皆さんに見てもらうところまでもたどり着けなかったと思います。有り難うございました。
作品のテーマ上、震災からの節目節目で「思い出すこと」をテーマに公開して行けたらと思っています。今回は前回よりちょっと近いのですが、震災から一ヶ月の節目に公開させて頂きました。
今日のニュースでは選挙が重なり仕方なかったとはいえ、震災一ヶ月の節目のニュースは扱いが小さかったと感じます。
ある漫画家さんのチャリティー作品の話も、伝聞ですが、多忙な漫画家という日常への責任の重さから、どうしても進みが遅くなってしまうそうです。
私も週刊連載の準備でほとんど週刊作家と同じスケジュールで毎週作品をこなして行く中で、このpdfファイルのアップデートはバージョン1のまま出来ませんでした。
この作品のあとがきにも書かせて頂きましたが、こんな時ですが、こんな時だからこそ、震災が起こってから描かれるものではなく、今現時点で、震災の復興に関するコンテンツを持つものとして。そして漫画を取り巻く環境が必ずしも良い方向には進んでいない時に、漫画家の先輩達が血のにじむ思いをして開いて下さった「こんな時にでも誰かに勇気をわける事が出来る、信じる」という、漫画が持ち得る道を途絶えさせぬよう、私の小さな一歩一歩ですが、重ねさせて頂ければと思います。
では、この作品を、今は私の読者の方に。それと、もし漫画が好きなお友達で、例えば今日のニュースのように、日常の中震災の事が忘れられて行く、忘れて行く事に心が傷ついた方がいらっしゃいましたら、よろしければまわして頂けますか?小さな力の漫画家で申し訳ないのですが。
2011年4月11日 高橋しん
<画像:IIHITO-eq-hyoushi.jpg>無償ダウンロードはこちらの第一期配信のエントリーからどうぞ。
※第一期配信から間があまり無く、また、まだ震災から日が浅く、多くの震災が現在進行形の方への配慮と、上記のような性格の物ですので、第二期無償配信は本日から3日程度の限定配信を考えています。
作品のテーマ上、また震災後、節目節目で復興の状態を見定めつつ、その都度配信して行けたらと思っています。ご理解よろしくお願いします。
PDFが読む事の出来ない環境にある方は、申し訳ありませんが有償の書籍をお買い求め頂くしか、今は方法はありません。これは宣伝ではなく、PDFを読めない方への配慮としての一文です。ご理解頂ければ助かります。
>「いいひと。」11巻の小学館さま書籍情報・販売サイトへ(色んなサイトのネット書店へも行けます)
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