昨日、広尾にあるレコーディングスタジオにお邪魔させてもらいました。
きみのカケラ五巻の作画が佳境に入る中、何の用かと言うとOVA「最終兵器彼女」の主題歌である、麻倉あきらさんの「真夜中の虹」が皆さんの沢山のご支持により、マキシシングルとして発売されることになり!そのカップリング曲の作詞をさせていただいたからなんです。
今回は作詞原案ではなくがんばって作詞をさせていただきました。
タイトルは「hikari」。
ベースになった曲が最終兵器彼女サントラの「戦場のちせ」をモチーフにしたものだったので、そこになんとか原作者として「光」を見つけてやれないか、と言うことをテーマに作詞しました。もちろん歌ですから、最終兵器彼女に特化したものではなく、出来るだけ多くの方に共感していただけることもテーマです。
…とっても大変だったです。
作詞原案であればある程度「ことば」を優先して雰囲気を保てるのですが、今回は歌うために「はまる」言葉を選んで書かなくてはいけません。それがとてつもなく大変なことだとやってみるまでは気づきませんでした。
自分の使える語彙の少なさにがっかりしたり冷や汗をかきながらもなんとか書き上げることが出来ましたが、そんな稚拙な詞を作曲の吉川慶さんと麻倉さんがとても厚みのある曲にしてくださいました。
レコーディング現場の雰囲気は、実は、もっとピリピリしていて物音一つたてただけでおこられる…なんてことを想像してスタジオ入りしたのですが、吉川さんと麻倉さんの人柄なのか、とても柔らかで、かつ気持ちのいい緊張感のある現場でした。
基本的に私の仕事は歌のノリにくいところの歌詞の調整について吉川さんとお話ししただけで後は素人の出る幕などはなかったのですが、麻倉さんの透き通ったボーカルが直で聞けることが何より楽しみだったので、とても満足させてただきました。
さびの部分のコーラスにはテレビアニメ版の主題歌を歌ってくださった谷戸由李亜さんも参加され、以前よりもさらに厚みを増した音を入れてくださいました。昨日の音入れの段階ではコーラスと言うより、サビの部分がツインボーカル並みの強さが在り、調整の大変さはおいといて、とても力強く詞の世界観を増してくださっていました。
はっきり言ってこの曲、とてもいいです。おすすめですよ。
あ、もちろん一番おすすめは「真夜中の虹」のほうです。
しん
P.S.
ちょっと気が早いですが、そろそろ『きみのカケラ』五巻の「サキドリ」を始めようかと思ってます。