< ページ移動: 1 2 >
「戦場のちせ。」
という物がテーマのアニメ「最終兵器彼女」・オリジナルストーリーですが、とても丁寧に作られていて、よかったです。
原作ではあえて戦場でのちせはほとんど描かずに、いわゆる読者さんの「感じる」にお任せする、という演出手法をとっているのですが、これはまさに、アニメスタッフの方はこう「感じる」、というものを、丁寧で迫力の映像と、声優さんのとても大きなパワーで見せていただいたという感じ。とても興味深かったし、なるほど!と思わされました。
本当は「原作者」という重圧から離れて、もっと楽に観れるのかなと思っていたのですが、自分がほとんど関われてない分、もっと緊張するはめになりました。今回OVAには、打ち合わせやシナリオのチェックはもちろんですが、新キャラ「ミズキ」のラフデザインとおじさん将校たち?のラフで参加させていただいたのですが、ミズキという人にとても愛着を感じている自分を発見して驚きました。自分的には美人なんだけど、そばかすと言うところがポイントで、現場を愛する女はお肌の手入れや日焼けには頓着しない美しさがある!と思ってデザインしたのですが、試写をごらんになった方はどう感じられたでしょうか?
ミズキ
<画像:mizuki03_1.jpg><画像:mizuki12_1.jpg><画像:mizuki01_1.jpg><画像:mizuki02_1.jpg><画像:mizuki04_1.jpg>
おじさん
<画像:ozisan1_1_1.jpg><画像:ozisan2_1_1.jpg><画像:ozisan3_1.jpg><画像:ozisan4_1.jpg>
発売前なのでネタバレなしなのですが、自分が一番気に入っているシーンは、「ちせの街」でちせとミズキの対峙するところ。一触即発のシーンです。ちせの力を知ってる分だけとても怖く、緊張します。ちせ役の折笠さんもあそこまで強い言葉を使うちせは珍しいとおっしゃってましたが、原作者としても新たな発見をしたシーンでした。試写後に催された打ち上げで、私はちせとミズキ役のダブル折笠さんに挟まった席だったのですが、緊張はしましたが、怖い思いはしませんでした。てか、嬉しかったです(あたりまえ)。
本編がテーマ的に重たいものなので(?)、スペシャル版についているドラマCDはとても明るい内容になっています。脚本の江良さんのホンに自分もちょこっとだけ参加させていただいたのですが、台詞など考えるのが楽しく、脚本を読んでこんな明るい気持ちになったのは始めてだ!と思いましたよ。まだ音声は聞いてないのですが、ほんと、おすすめです。あ、そのCDのピクチャーレーベルのイラストも今回書き下ろしました。久しぶりに描いたちせとシュウジとアケミぜひ見てくださいね。
トークショーの中で実写映画版「最終兵器彼女」の制作風景も紹介されましたが、「ちせ」と「シュウジ」をごらんになった方はいかがだったでしょうか。ビジュアルは違ってもちせとシュウジらしさが感じられて、ほっとされたかたも多かったのではないかと思っています。
< ページ移動: 1 2 >